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Kazublog Written by kazuya

日銀ETF買い入れは暴走か？そもそもETFとは？【簡単に解説】

Money

日銀ETFが気になる人「ETF買い入れってなに？日銀のETF買い入れが問題って聞くけど、何が問題なの？」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • ETF買い入れとは？用語の意味と仕組み解説
  • 何のために行っているのか？
  • 何が問題なのか？
  • 買い入れ結果はどこで確認できるの？

僕は株式投資を９年ほどやっています。
日銀のETFのことがわかると投資も勝つ確率が上がります。
初心者向けにわかりやすく解説しますね。

ETF買い入れとは？

ETF

『ETF』とはExchange Traded Fundの略称で日本語では「上場投資信託」と呼ばれる投資信託の一種です。取引所に上場していることから、誰でも株式と同じように取引できます。

って、言ってもこれだけでは難しくて理解できないですよね。

日本証券取引グループが解説した『わかりやすい』Youtube動画を見つけたのでご覧ください。動画は2分30秒くらいの長さです。

動画の中からポイントをピックアップします。

ポイント

ETFは日々報道されている日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)に連動するように運用されている。
ETFは株式と同じように上場しているので売買したいときに売買したい価格で取引できる。

例えば日経平均に連動したETFを購入すると、少額で「日本を代表する大手企業225社すべてに投資」することが出来ます。

ETFは『投資信託』（投資信託の少額・分散投資可能）と『株式投資』（リアルタイム取引可能）の両方の特性を兼ね揃えていて、いいとこ取りの商品として紹介されることが多いです。

何のために行っているのか？

黒田総裁

日銀は何のためにETFの買い入れ行っているのか？

それは、株価が下がるのを防ぐためです。
株価が下がると、日銀はETFの買い入れ（購入）を行います。
日銀が直接株式市場を購入することによって、株価を押し上げるのです。

この買い入れが行われたとき、ネットでは
「黒田の日銀砲が発射されたーー」とか
「黒田バズーカが発射されたーー」
言われますw
黒田バズーカ

何が問題なのか？

疑問

日銀のETF買いの何が問題なんでしょうか？

と疑問に思う方がいるかと思います。

指摘されている問題点は次のようなことです。

指摘内容

  • 株価が値下がりすると日銀が含み損を抱えてしまう。
  • 上場企業の実質的な大株主になり議決権が大きくなりすぎる
  • 出口戦略(いつ売るのか)が決まっていない

順番にみていきます。

株価が値下がりすると日銀が含み損を抱えてしまう。

ETF残高

日銀の保有ＥＴＦの平均取得残高は２０２０年３月の時点で１万９５００円と言われています。
つまり、今回のコロナショックに用に株価が急落すると損益分岐点を下回って、日銀が含み損を抱えてしまいます。

黒田総裁は３月１８日の参院財政金融委員会で、日銀が保有する上場投資信託（ＥＴＦ）の含み損について「現時点の日経平均株価を基に試算すると２兆から３兆円になる」と述べました。

その後株価は回復し、２０２０年４月現在はちょうど損益分岐点くらいですが、今後２番底、３番底が待っている可能性もあり、先が読めない展開です。

上場企業の実質的な大株主になり議決権が大きくなりすぎる

日銀が日々、ＥＴＦを買い続けた結果、今や上場企業の約５割で実質的な大株主（上位１０位以内）となっています。

もうこれは『企業の国有化』といえるレベルです。
有識者からは「日銀による企業支配につながりかねない」との声が上がっています。

とはいえ、日銀がどこまで企業の経営に関与するのかは不明です。

正直なところ、あまり関与し過ぎると世間からバッシングを受けるので、当面は消極的関与になるんじゃないでしょうか。

出口戦略(いつ売るのか)が決まっていない

そして一番大きな問題が「出口戦略」の問題です。
「出口戦略」とは買った株をいつ売るのか？という問題です。

経済安定のためにＥＴＦを買っていますが、莫大な規模のＥＴＦを売るとなると一気に株が暴落します。
いや、実際に売らなくても、「売る」と宣言した時点で暴落は免れないでしょう。

つまり、こうです！

『売りたくても売れない』

巷では「もう売ることを諦めたんじゃないか」とも囁かれています。

日銀は“世界一の日本株投資家”になるつもりでしょうか。。。

買い入れ結果はどこで確認できるの？

投資

日銀のHPでも確認できますが、わかりにくいので見やすいページをご紹介します。

もともと、今年は年間６兆円を限度とする買い入れ計画でした。
3月16日の金融政策決定会合で購入目標額を12兆円に倍増しました。
なので3月16日の残高が急に増えています(笑)

また、1回の購入額も700億円程度だったのに対し、3月は2,000億円も買い入れています。

こんなに買ってどうするんだ、日銀！！

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